2013年1月5日土曜日

Willcom 03(WS020SH)のUSB充電ケーブルを100均で自作

読んで字の通り。
灰鰤が落下の衝撃でおしゃかになられまして、ガワだけ速攻で入手しましたWillcom 03(WS020SH)。

この03、充電+データ通信用の端子は汎用のmicroUSBなのですが
シャープお得意の独自仕様?のため、そこらで売ってる汎用のUSB充電ケーブルを挿しても充電ランプが光りません。

車載充電器やAC-USBアダプタや外部バッテリを使いたいのに、
ぐぐって出てくるのはどいつもこいつも「Willcomの端末には非対応です」か、もしくは専門ショップのアイテム(在庫僅少)ばかり。
専用のパーツを専門ショップで買わなきゃ使い物にならないのって、納得がいかないとまでは言いませんが損をしてる気分になるのは確か。

そんな中「4番ピンと5番ピンをショートさせれば問題なくうんぬん」との記事を散見するも、電気工作が全くの未体験な自分はしばしスルーしておりましたが‥‥
いやに長い正月休みを持て余して、一家で100均にお買い物に行った際に急に思い立って資材を衝動買い。
特に問題もなくあっさり成功してしまいましたため、これからWillcom 03を新たに使い始める人もいないかとは思いますが一応手順を書いておきます。


【 必要な道具 】 ①~③までダイソーで購入。


① microUSB - USBの携帯充電ケーブル。

  1. microUSB側の結線部分のカバーが開くもの、または開きそうなもの(店頭で目視確認できます)を選ぶこと。105円なり。
  2. 充電専用のものを選ぶこと。「充電・データ通信」と書いてある物は、4本(5本)全てが結線してあるので話がややこしくなります。
  3. 失敗したらどうしような方は2~3個買っておくとよろしいかと。自分は3個購入^^;

② ハンダごて。20Wで十分。420円なり。
③ ハンダ線。自分は「精密機器用」って書いてある物を買いましたがとりあえず細いやつを。105円なり。
④ なんでもいいからショート用に使えそうなケーブル。

  1. 部屋の中ひっくり返せば昔の携帯に使ってたのが誰でも出てくると思いますので買う必要はなし。
  2. あんまり太いと作業も大変+カバー内への収納も大変なのでできれば細いものを。


⑤ ケーブルの被膜をむくためのニッパーとかはさみとか。他に半田ごての台とか、作業終了後にこて先を掃除する金たわしだとかお好みで。


【作業手順】
買ったケーブルはこんなの。
「docomo softbank au」という文字がほんのり腹立たしいですね。
結線部分のカバーがぽっこりしてる奴はだいたい開きます。

このツメを小さめのマイナスドライバーやカッターナイフで
こじると簡単に開きます。
力の加減をまちがえると↓


お約束。
まあ閉める時には瞬間接着剤を使えば済むことです。
ところで瞬間接着剤をすべて「アロンアルファ」と呼んでしまう自分と、
子供の頃ゲーム機をすべて「ファミコン」と呼んでいた親との間に
1ミリの違いすらないことに気がつきました。
さて「4番と5番って?」という疑問を解決せねばなりません。
出てきた端子をながめてみます。
上から。
次は下から。
ここでいったんわけが分からなくなりました。

  1. 使っているのは2つのピンだが、そもそもどれがどのピン?
  2. そして残り3つのピンはどこ?ひょっとしてこの黒いプラスチックの部品で、使えないようにつぶしてあるの?
  3. 接続してある箇所は、それぞれ「色の違う2本の線を」ハンダ付けしてあるように見えるけど、これはどういうこと? 線とピンが1:1で接続してあるんじゃなくて、自分のような初心者の理解を超えたつなぎ方をしてるってこと?

黒いプラスチックの部品をいっそばらして、5つのピンの所在を確認してやろうかとあれこれ試みましたが、固くて断念。(※)

他に5つのピンがきっちり出てるタイプのコネクタがあるんじゃない? と家を飛び出してもう一件100均を回ってみましたが、カバーが成型してあるタイプの奴しか売ってなくこれも断念。
家電店であれこれ買ってみてとりあえず仕組みだけでも理解する という選択肢もありますが、予算と時間をこれ以上かけてしまうのは本末転倒なのでひとまず我慢。というよりそんな金は無い。

家に戻ってメシと風呂。しばし存在を忘れることにします。

部屋に戻ると作業途中のもろもろとデジカメが散乱。放置してると嫁にどやされるので、いやいやながらまたネットをぽちぽち。
検索ワードに灰鰤も追加してみたりしながら‥‥

ん?

http://dhive.jp/blog/yama/?p=2995

なんか見たようなコネクタの形状。

バラした端子を改めて眺めてみると‥‥
ピンが出てる出てないはありますが、表と裏を合わせて切り欠きは確かに5本あります。
で、この図に当てはめてみると結線してあるのは1番と5番(ともに電源用)の2本だけ。
これだああああああああああああああああ

しかも。
ツメの一種かと思ってた裏側に出てるこの金具。
ひょっとして4番ピン?(希望的観測)

うおおおお!

というわけで作業再開。
ハンダをてんこ盛りにしたあげく、4番と5番の結線になんとか成功。

4番(と思われる)側。
ハンダを盛りすぎてカバーが閉まらなくなっちゃったので
ニッパーで成形しました^^;

ひっくり返して5番と結線。
ハンダ付けがめためたですね‥‥
ハンダ付けが初めての方はここでかなり悩むと思われます。
固定器具なんかありませんので、ピンと結線用のケーブルとハンダ線をジャストな位置に持ってきた上で右手でハンダごてですからね‥‥手が4本欲しいです。
さらにケーブルは素手で持ってると超熱くなりますので、軍手をはめるとか紙ではさむとかもうカオス。
先にケーブルの方にハンダをからめておいて、ピンの上に置いて溶かし付けるようにすると必要な手が一本減る感じです。

で、他のピンや金属部分にハンダが接触していないことをよーく目視確認したらカバーを閉じて完成。

実は
・色違いの線が2本結線してあるように見えるのはなぜ?(←そういうケーブルを使ってるだけ?わざわざ色ごとに寄り合わせてあったのが結局謎のまま)
・いまだピンの配置に確信を得ないまま(←結果オーライ)
という宿題を残した状態での作業なのですが、まったく気にせずえいやとAC-USBアダプタへ接続。


うおおおおおおおおおおおおおおおお
YOU WIN!PERFECT!ピロロロロロ

右側の充電ランプがばっちり点きました!
この後、しっかり満充電の黄色にも変わりました!ハラショー!

PCのUSB端子もOK! 車載充電器もOK!

というわけで、はじめての電気工作は成功裡に完了。
調子に乗ってもう一本こさえて、自宅はACアダプタ、一本は車載充電器、一本は営業カバンへそれぞれ装備しました。
必要経費は2本で735円(+失敗1本105円)。わはははははのは。

(※)これ、しっかり外せることがのちに判明。
http://blog.goo.ne.jp/yakan_dirt-moto/e/9c0f3f183ceb372da79645ddcd7fa916
ここに先に気付いてれば、確信を持って作業に入れてたわけですね^^;

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